論理的思考を養うのが数学
暑さ寒さも彼岸までと言いますが、すっかり秋めいた風が吹くようになってきました。寒暖の差が激しい時期ですので、体調管理に気をつけたいですね。
先日、とあるテレビ番組を見ていて、計算能力を身に着けるのが「算数」、論理的思考を養うのが「数学」だということを知りました。問題文に記された情報を整理して、式に整理するのには、確かに論理的思考が必要です。
でも、これって数学だけでしょうか?
論理的に考えるというのは、日常ではもちろん必要なスキルです。自分の考えを相手が理解しやすいよう伝えるため、自分の行動を効率化するため、例を挙げればキリがありません。そして、言うまでもなく数学以外の科目においても、必須のスキルになります。問題文を読んで情報を整理するという処理は、国・数・英・理・社のどの科目でも必要です。その中でも数学は情報の整理が解答にシンプルに直結するため、論理的思考を養う訓練としてはうってつけなのでしょう。
生徒に文章題に取り組んでもらっているときに、よくあるのが「問題の読み飛ばし」です。「たぶんこうだろう」と決めつけて問題に取り組んでしまうようなのですが、「速く解けた方がいいだろう」という焦りにも似た考えが出てしまうようです。
大切なのは正答にたどり着くことで、その上で速度向上を目指すべきなのですが、テストで時間が足りなくなるという経験をしている子ほど速さを求めてしまうようです。
まずは、ゆっくり問題文を読んでじっくり取り組む癖をつけましょう。丁寧に問題を取り組むと、どうしても時間がかかってしまいますが、その積み重ねが情報を整理して論理的に考える能力の下地になります。 頭の中で整理できなければ、ノートに図や表を書きだしてみたり、問題文に線や丸で印を付けてみてください。「急がば回れ」「急いては事をし損じる」などと昔から言われています。焦らず自分の力を一つずつ高めていきましょう。