好奇心の種と復習のきっかけ
台風19号が列島を通り過ぎて一週間、堤防決壊や越水や竜巻など諸々の状況が連日ニュースで報道されていますね。未だ停電や断水となっている場所も多く、ニュースを見るたびに痛ましい思いをするとともに、市川市近辺では大きな被害もなくて良かったと安堵しています。
今回の台風は、災害に対する備えや避難の開始タイミングなど色々なことを考えさせられました。学生のみなさんはいかがでしょうか。連日のニュースなどで何を受け止め、何を考えましたか?
勢力の強い台風ということで、普段は聞くことのない単語を耳にすることも多かったと思います。たとえば「ダムの緊急放流」というのは具体的に「どういったタイミングで」「どのぐらいの水量を」放流するのか考えたことはありますか? 首都圏外郭放水路(春日部の地下神殿)は「どういう経路で」水を溜めて「どこに」流すのか知っていますか? 陸上自衛隊の災害派遣を要請するのは市区町村なのか都道府県なのか、調べてみたことはありますか? 分からないことは分からないままにせず、自分で調べる習慣をつけておくと、世界が広がります。スマホを持っている学生さんも多くいらっしゃると思います。それはもちろんコミュニケーションツールでもありますが、何かを調べるのにももちろん使えます。ネットにある情報全てが正しいわけではありませんが、今まで知らなかったことを知る一助になるのは確かです。「なぜ?」「どうやって?」をそのままにせず、好奇心の種として育ててみませんか?
また、日々のニュースの中から、復習のきっかけを掴むことも大切です。「台風」というキーワード1つとってみても、台風はどういう低気圧のことを言うのか、覚えていますか? また氾濫してしまった河川の1つ、千曲川は最終的に信濃川となって海へ流れ出ますが、日本で何番目に長い川ですか? 2番目、3番目に長い川の名前は?
少しだけ関連づけて考えてみるだけで構いません。そういえばこれってなんだっけ?と思ったときに調べることで記憶が呼びおこされ、上書きされ、知識定着の一助となります。毎日耳に入る情報をそのまま聞き流さずに、少し立ち止まって考えてみると、視野や知識を広げる助けになるのではないでしょうか。