読解力不足は全科目に影響します

読解力不足は全科目に影響します

2019年07月27日(土)9:37 PM

夏休みも始まり、夏らしい暑さが続いたところに、この週末は台風が来ています。理科の勉強の一環として雲の流れを観察してみるのもいいかもしれませんね。

先日、小6の子から夏休みの宿題である算数のドリルを見せてもらいました。来年に控えた東京オリンピックを前に、少しでも各競技に興味を持ってもらうように、という配慮なのか、様々な種目に絡めた文章題が並んでいました。カヌーのオールの重さなど、なかなか知る機会もないので、保護者の方が読んでもなかなかに面白いかもしれません。
この問題が難しくて……ということで、何問か解説したのですが、ある傾向に気が付きました。オリンピックで催される競技についての説明が文章題に盛り込まれているせいか、式に使う数字やその関係性が読み取れなくなっているようなのです。通常、算数で扱う文章題は、余計な情報を盛り込まず、式を立てるのに必要な情報のみが書かれていることが多いです。そのため、迷うことなく式に使う数字を拾い上げ、式を立てることができています。ところが、問題に直接関係ない情報が文章中や図中に多々含まれているため、どれを使っていいのか戸惑ってしまっているようでした。
これは明らかに読解力不足です。様々な情報が氾濫している現代において、必要な情報を抜き取るということは、日常生活を送る上でも非常に重要なスキルだと思います。マンガだけ、SNSだけ、ゲームだけ、と偏らずに、様々な文章に触れ、日々読解力を磨くことは大事なことです。この夏休みを利用して、読書をしたり、新聞を読んだり、色々な文章を読んでみてはいかがでしょうか。


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